2015年10月9日金曜日

IT投資どうやるの?:顧客管理システム その1

昨日、顧客管理システムについて書きました。
気になる記事と顧客管理システム


では、顧客管理システムは、どうやって作れば良いのでしょうか?

ふふふ、IT投資っぽくなってきましたか?
(自分で言ってちゃダメか・・・)


顧客=お客様の種類 は、皆さんの行っているビジネスによって、異なります。

例えば、皆さんがメーカーだったとして、情報を管理したいお客様は誰になりますか?
ここでいう「情報を管理したい」は、「個人を特定できる形で」、ということにしたいと思います。

「自社の製品を買ってくれる誰か」ではなく、
「自社の製品を買ってくれる◯◯さん(◯◯会社)」ということです。


  うちは、部品メーカーだ、というのであれば、
  その部品を使って次の部品や製品を作るメーカーでしょう。

  うちは、原材料メーカーだ、というのであれば、
  その原材料を使って次の半製品や製品を作るメーカーでしょう。

  うちは、製品(完成品)メーカーだ、というのであれば、
  その製品を小売に販売する卸でしょうし、
  最終消費者に直販しているということならば、最終消費者でしょう。

昨日の自動車メーカーの場合は、最終消費者に直販することはないにしても、
系列販売店を経由しての販売を行っている場合には、
両方(系列販売店と最終消費者)がお客様になるということができます。



もう一度書きますが、今話をしているお客様は、

「個人を特定できる形で情報を管理したいお客様」です。


顧客管理システムの話ですから、不特定多数では「管理」ができません。


「会社の場合も個人じゃないよ」思われるかもしれませんが、
ちょっと待ってください。

会社は製品を愛用しません。
会社は製品カタログを送っても見てはくれません。
会社は電話をかけても出てくれません。

そうです。会社にいる誰かがそれをしてくれているのです。



結局、お客様が最終消費者であれ、会社であれ、
最後は特定の誰か(特に会社の場合には、複数人のこともある)になります。


この特定の誰かがわかれば、関係作りもしやすくなります。
闇雲に、手当たり次第に何かをするのではなく、相手を特定して行動することができます。

これは、一般に言う、Customer Relationship Management (CRM) ですね。



「顧客管理システムを構築して、CRMをするぞ!
これからはお客様との関係の強化だ!」

素晴らしいIT投資の目的です。


「どのCRMパッケージがいいか、ベンダーに聞いてみよう」

えっ???
ちょっ、ちょっと待って! まだ早いです!

いきなりパッケージとか言う前に、もう少しその顧客管理システムのことを考えてみましょうよ!


その顧客管理システムで何がしたいのですか?
関係を強化するための具体的なアクションはなんですか?

  • スムースな見積や受注?
  • 製品の利用者アンケート?
  • 顧客訪問記録の共有?
  • お買い物クーポンの発行?
  • 趣味・嗜好に合ったダイレクトメール?
  • 新製品開発のワーキンググループへの参加?

いろいろ考えることができて、夢が膨らむのはとても楽しいです。

でも、それを実現するのに、IT投資額が膨らみすぎたら・・・楽しくないですよね。



そんなことにならないように、これを考えるフェーズがちゃんとあるんです。

一般的には、「情報戦略立案」、「情報化構想立案」、「システム計画立案」と言われています。

なんのために、どの分野・業務に投資するのか、を決定します。

これを決定せずに、いきなりパッケージを買ったり、ベンダーを呼んだりするのは、
お勧めしません!!!!!!
 (声を大にして言います!!)



自分たちで決められない場合には、専門家に相談するのが一番です。


例えば、情報処理資格者試験で言うならば、システムアナリスト/ITストラテジストでしょうか。
(試験制度が変わったので、資格名と内容が少し変わりました)

私は、《システムアナリスト》 保有者です。

不安な方は、ご相談くださいね。

 Au revoir, à demain.


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